ストーリー

『ラ・ボエーム』『トスカ』『蝶々夫人』… 美しき旋律にこめられた愛人への想い プッチーニの秘密の愛をめぐる物語の、幕が上がる──

 1909年、イタリア・トスカーナ地方の湖畔の景勝地トーレ・デル・ラーゴ。すでに作曲家として世界的に高い評価を得ていたプッチーニは、新たなオペラ『西部の娘』に取り組んでいた。作曲が行き詰まると、湖上に建つ酒場に通っては気分転換を図り、リフレッシュ後、再び作曲に戻るという日々を送っていたプッチーニ。
 そんなある日、その静穏を破る事件が起こる。メイドとして働いていたドーリア・マンフレーディが、自殺を図ったのだ。原因は、女好きとして知られたプッチーニとドーリアとの密通を疑った妻エルヴィーラが、ドーリアに対して過度の制裁を、それも人前でたび重ね加えたもの。それを苦にしたドーリアは服毒自殺を図り、その数日後に死亡。ドーリアの遺族は、エルヴィーラを告発し、スキャンダルへと発展したのだった。
 やがてドーリアとプッチーニとの密通の疑いは晴れ、示談が成立するのだが、ひとつの疑問が残った。プッチーニの愛人は本当は誰だったのだろうか? 女性を愛し、その生涯にさまざまな女性と関係をもったことが知られるプッチーニ。しかも彼が作曲したオペラのヒロインと、その折に関係があった愛人との間には、なんらかの共通項があったらしい……。
 はたして、プッチーニにドーリア以外に愛人がいたのかどうか?
 そして、創作の裏側に隠された秘密の愛のゆくえへと、映画は踏み込んでゆく──。